土製耳飾り
更新日:2020年3月14日
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土製耳飾り JOMONのファッションアイテム
地獄田遺跡出土の土製耳飾り
現代人は「おしゃれ」に夢中です。特に若者は男女を問わずファッション雑誌をチェックしたり、日々センス磨きに余念がありません。素敵なもの、可愛いもの、個性的なもの、そんなファッションを求める気持ちは、いつの時代も変わらないのでしょうか。久喜市内の縄文時代の遺跡からは、当時のファッションアイテム「土製耳飾り」が出土しています。
土製耳飾りは、粘土を成形し、焼き固めて作られたものです。耳たぶに穴をあけ、耳飾りをはめ込むようにして着けられました。現代のピアスのようなもので、主に女性のアクセサリーであったと考えられています。縄文時代後期・晩期(約3500~2800年前)の遺跡である地獄田遺跡(菖蒲町小林)では、破片も含めて89点もの耳飾りが出土しています。常設展示では、この出土品の一部をご覧になることができます。
さて、地獄田遺跡からは色々なサイズの耳飾りが出土しています。最小のものが直径1.1センチメートル、最大のものが7.9センチメートルで、その間に各種のサイズがあります。耳飾りは耳たぶを切り開いて装着するため、すぐに大きな耳飾りは着けられません。小さなものから着け始め、人生の節目の際など、徐々に大きいものへと付け替えられていったのではないかと考えられています。
また、耳飾りには透かし彫りのある精巧な作りのものがある一方で、文様のない簡素な作りのものもあります。こうした差などから、縄文時代は平等な社会ではなく階層差があったとする説もありますが、いずれにせよ、縄文の人々はファッションアイテムとして耳飾りを楽しんでいたのではないでしょうか。
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