第143回 神ノ木2遺跡 -土の中には意外な発見がいっぱい-
更新日:2024年4月1日
問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係
久喜市には遺跡として知られている場所が120箇所以上あります。これらの場所では、過去に土器や石器のような昔の道具が見つかったことがあるため、土の中には同じような資料がほかにもまだ埋まっていると考えられています。しかしながら、土の中の様子は掘ってみないとわからないため、発掘調査をしてみると思いもよらない発見をすることがあります。今回は菖蒲町柴山枝郷(しばやましごう)の神ノ木2遺跡の例を紹介します。
神ノ木2遺跡は、首都圏中央連絡自動車道の建設に際して平成17年に埼玉県埋蔵文化財調査事業団による発掘調査が実施されました。事前の調査により、縄文時代中期(約5,500年前~4,500年前)の遺跡であることは想定されていましたが、10,000平方メートルにも及ぶ広大な範囲が調査されると、108軒もの竪穴住居(たてあなじゅうきょ)が見つかり、大規模な集落が営まれていたことがわかりました。
また、縄文時代以外の痕跡(こんせき)も見つかっており、珍しい旧石器時代(約1万2000年以上前)の石器がまとまって見つかったり、5世紀頃の古墳の跡が4基も見つかっていたりと、どれも重要な発見といえるものでした。
久喜市の遺跡の内、約30遺跡で発掘調査が実施されています。郷土資料館では、令和5年10月14日(土曜)から12月27日(水曜)にかけて、第13回特別展「大集合!久喜市の遺跡」を開催します。市内の発掘調査の成果を一同に集めてわかりやすく紹介しますので、ぜひお越しください。
※特別展は令和5年12月27日(水曜)をもって終了しました。
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