第159回 鷲宮駅の開業

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ページ番号1010341  更新日 2025年3月27日

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 今から126年前の明治32年(1899)に東武鉄道の北千住~久喜間が開業しました。その3年後の明治35年(1902)9月に、久喜・加須間の鉄道建設に伴って鷲宮駅が設置されました。

 開業当日の9月6日には、久喜・鷲宮・加須の3駅(花崎駅は昭和2年(1927)開業)で開業式が行われました。式では、駅の入口に国旗が掲げられ、列車が発着する際には花火が打ち上げられました。また、音楽隊による演奏や神楽の披露、餅投げなどの催しが行われ、老若男女が仕事を休んで、駅に集まっていたと当時の新聞記事に載っています。地元の人々がいかに鉄道開通を楽しみにしていたかがうかがわれます。

 鷲宮駅が開業してから8年後の明治43年(1910)の時刻表(カッコ内は現在の本数)によると、上り下りとも列車が8本(現在は、平日上り59本・下り60本、土休日上り58本・下り60本)で、主な主要駅までの所要時間(カッコ内は現在の所要時間)は、久喜駅まで約7分(約4分)、粕壁(かすかべ)(現春日部)駅まで約38分(約23分)、北千住駅まで約1時間30分(約40分)、浅草駅(※現とうきょうスカイツリー駅)まで約1時間50分(約1時間)でした。当時は、現在のような電車ではなく、蒸気機関車に貨車と客車を連結して走っていました。

 その後、伊勢崎線は、昭和2年(1927)に電化し、鷲宮駅舎も平成4年(1992)に橋上化され多くの方に利用されています。開業当時と比べて現在はかなり利便性が高くなっています。

 春になると、駅の西側を流れている青毛新堀川放水路沿いに桜や菜の花が咲き、ホームや電車などからも見ることができます。これからの時期に是非訪れてみてください。

(※)昭和6年(1931)5月に浅草雷門駅(現浅草駅)開業により業平橋(なりひらばし)駅に改称、平成24年(2012)3月に業平橋駅からとうきょうスカイツリー駅へ改称。

昔の鷲宮駅舎の写真(昭和47年撮影)
昔の鷲宮駅舎(昭和47年撮影)
鷲宮駅西側の青毛堀川沿いに咲く桜と菜の花の写真
鷲宮駅西側の青毛堀川沿いに咲く桜と菜の花

このページに関するお問い合わせ

教育部 文化振興課 文化財・歴史資料係
〒340-0295 久喜市鷲宮6丁目1番1号
電話:0480-58-1111 ファクス:0480-31-9550
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