第177回 江戸時代の栗橋地区の歴史を伝える岡田家文書(おかだけもんじょ)
市指定有形文化財(古文書)岡田家文書は、江戸時代に中里村(中里、南栗橋1~6丁目及び8丁目付近)の名主を勤めた岡田家に伝わった、江戸時代から昭和初期にかけての4,971点に及ぶ資料群です。栗橋地区に関係する古文書資料群の中では最大規模のもので、平成20年(2008)に旧栗橋町の文化財に指定されました。そして、令和7年(2025)に本市に寄贈され、現在は久喜市立郷土資料館で所蔵しています。
岡田家文書には、江戸時代の中里村の村政に関する文書を中心に、栗橋地区内の13宿村が共同して担った水利や交通などの広域行政に関する文書や、冠婚葬祭や蔵書などの岡田家の私的な文書もあります。
これらの古文書資料には、四方を利根川などの大河川に囲まれた栗橋地区において、中里村をはじめとする人々が、度重なる水害に苦しみながらも、栗橋地区を開発し、協力しながら、地域を発展させてきた姿が記録されています。
また、岡田家文書によって、それまで栗橋地区の空白とされてきた歴史が次々と明らかになり、その内容は『久喜市栗橋町史』などで紹介されてきました。しかし、資料の点数が膨大であることから、そのすべてが明らかになったわけではありません。久喜歴史だより第168回(広報くき令和8年1月号)でご紹介した「うつろ舟」の古文書資料のように、未だに知られていない歴史が岡田家文書の中に眠っているのかもしれません。今後も岡田家文書によって、郷土の歴史の新たな発見が期待されるところです。
郷土資料館では、岡田家文書の本市への寄贈を記念して、令和8年10月10日(土曜)から令和9年3月7日(日曜)まで、第16回特別展「時空を超える栗橋の岡田家文書~「うつろ舟」アリマス~」を開催します。ぜひご覧ください。
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